鬼無の家ガレージハウス

敷地は、東に成願寺山、西に勝賀山に挟まれた平野部東に本津川が流れ、田畑が多く残り、道に沿って開けた住宅地にあります。
敷地には、建主の既設住宅があり、生活空間を広げるための増築として『ガレージハウス』と計画しました。
建築の構成としては、既設住宅同様に木造在来工法の２階建てとして計画。１階が駐車場+駐輪場+トイレ+ハンモック等を置くスペースで、２階は書斎・趣味の部屋として利用します。
夏場は、１階駐車場は、近隣の子供達と楽しむプールを置くスペースになり、近隣とのコミュニケーションの場になっています。

与えられた場所を最大限に利用できるようにすることと、既設建築物との連続性を考慮して建築設計を進めました。それ故、既設のモニュメントの水盤を跨ぐ様に屋外階段を設置し、２階に外部から直接上がれる様にしています。
壁建材や、色彩や、屋根勾配を既設建築物に合わせて、設計しました。
このガレージハウスができることよりガレージ機能と共に、既存住宅部分の空く部分を子供部屋としてゆったりと広く利用することができます。
２階の部屋には、バルコニーから入り、室内はロフトがある明るいワンルーム空間になっており、浮遊した棚や、跳ね上げ式のカウンター、作業カウンターをアピトン厚板合板でシンプルに造作しました。また、北西の風を捕まえられるように窓廻りの計画を行いました。

建築設計監理に当たり、何より楽しみながらブレーントーミングして計画に盛り込んで実行しました。その楽しさが伝わる建物になっていると思います。